工房戦に入る前のプロローグでエミリーが登場しました。
これも、神之塔を読む上で入れておいた方がいい知識です。
エミリーは、自立型のAIと思っていいでしょう。
データベースがないAIって感じですかね?
本来であれば、AIを作るときには、
Aと言う問いがあればBと言う答えを出す。
Cと言う問いがあればDと言う答えを出す。
と言うようなデータの集まりです。
もっと複雑なAIで、
ニュアンスで読み取り、
こういうことを知りたいんだろうな?
と言うことまでを計算して、
答えを出してくれるプログラムもありますが、
未だに悩み相談などの感情までもを読み取るAIはありません。
エミリーはいわゆる、この感情までもを読み取る可能性のあるAIと言うことになります。
ネットワークに繋がり、端末から情報を収集します。
誰かが入力したデータはずっと残り、別の誰かが質問をしたことを、また別の誰かに質問をします。
そうして、膨大な量の情報入手します。
マナやエンドロシ、おそらくラッフェルリスタザハードも使っていました。
このエミリーを使い、ダンは、試験を通過することができました。
最後には、夜の秘密をばらすために、何者かが、二十五日の夜は生きていると入力しています。
エミリーはすごく便利な機能で、今後利用者が増えるでしょう。
ですが、エミリーの核を持っているものが、情報を掴むことで、大衆を動かすことができるようになります。
普段エミリーを使って得をしているものはエミリーに崇拝することになり、
エミリーが言うことは本当であると洗脳されていきます。
よって、エミリーを使い、自分の都合のいい世界に変えられるようになるわけですね。
現代のネットやメディア戦略と全く一緒だな〜と思いました。
対して、最後にお前は絶対に人間にはなれない!
と言っていますが、これは、媒介となった人間の発言ですね。
エミリーは人間を媒介としている、始動武器ですから、
対して、人間が争っている像であることが伺えます。
数年後の世界ではすでにエミリーは人間から溶かされてしまい、武器にされてしまっていますが、
この時はまだ生きていたのだと思われます。
エミリーは、ラヘルの手に渡ってしまいますが、今後どのように使われるのかは非常に見ものです。
結構軽く描かれているけど、その辺の武器より相当やっかいな、ものですからねえ。