ラヘルがベッドに横になっているところに、
クンが話しかけます。
ラヘルとしては、
自分は歩けないから塔の上に連れて行って欲しいという思い。
クンとしては、
夜を騙したことを20階の時点で知っていて、
ラヘルをどうにかして殺したい。
(夜は死んだと思っているから)
という状況です。
ラヘルは、泣きながら、クンに対して、
夢に夜が出てきたのと泣き付きます。
クンは大丈夫だと言わんばかりにラヘルを抱きしめます。
神之塔104
ですが、この時点で、クンはラヘルの裏切りに気づいているわけですから、
親友を殺した相手を抱きしめている構図がえぐい。
クンとしては、信じさせて、信じさせて裏切って、屈辱を与えた上で、助けてと懇願してきても、助けずに、殺したいのでしょうね。
おそらくは、ラヘルは塔の頂上に行きたいのですから、頂上に行く手前で殺すというように残酷な計画を練っていたことでしょう。
普通に殺したのでは、気が収まらないクン。
そして、ラヘルが裏切り、夜を殺したことに対して、誰かの手引きがあることも薄々と感づいていることでしょね。
対してラヘルもクンが気づいていることに気づいていると思います。
ですが、騙されている、もしくは、騙されていても自分に手を出せないクンに対して薄ら笑いを浮かべていることでしょう。
自分をどのみち塔の上に連れて行くしかないクンに対して、あざ笑っているんですねえ。
105話で笑っているラヘルの意図はわかりませんが、いくらなんでも悪く書きすぎでしょう!笑
と思わざるおえない描写。
でもここまで、伏線ありきで進めている神之塔で露骨にラヘルを悪者にしているのには違和感を覚えますよねえ。
どちらにせよ、この抱きしめるシーンのお互いの内面が、描かれていはいませんが、想像を絶する狡猾さ。
今後の二人の戦いに期待。