クンとの戦いで、満身創痍なイニエータですが、
最後は戦って死にたいと言い出します。
これは誇りなのか、それとも、直系であるランに少しは傷をつけてやる!
という思いなのか、ランもこの作戦に乗ります。
イニエータが十傑になった理由が過去の回想からわかります。
イニエータが選別者として登り始めてから、
ネームハント駅へとたどり着きます。
カイザーと出会い、戦いを挑みますが、
隠された能力にやられて、イニエータは名前を奪われます。
カイザーはお前お競売にかけると言います。
十家門の中でも純粋な戦いにおける能力はアリエ家が最強と言われているので、
高く売れるであろう。
と言います。
ですが、イニエータは、期待するだけ無駄だという。
直系ではない自分は、アリエ家の中では、雑種扱いで、
高値で売れるはずがない。と。
カイザーはならば、十傑の座を渡す。と言います。
イニエータはネームハント駅にきた時に、十傑を何人か倒したんでしょうね。
カイザーと戦えているということは、祭典に出たか、もしくは十傑を全員倒したのでしょう。
その中で死人も出た、だから欠番が出たんですね。
そこで、カイザーはここで戦いながら、家門が買い戻してくれるのを待てと言います。
私がお前の家門だったら、お前を買い戻す。
お前の才能はそれだけの価値がある。
と言います。
カイザーとイニエータは十傑の中でも何か特別な信頼関係がありました。
それは、同じく十家門であり、家門から期待をされていない存在であった。
という点なのかもしれません。
カイザーは同情からではなく、イニエータを心から認めて、
イニエータはそんなカイザーのために、命をかけて戦い続けようと決めたのでしょう。
ここまでイニエータが戦いを求めるのは、過去が原因かもしれませんね。
自分にとって、純潔であったり、強さの象徴というのは、
コンプレックスであったでしょう。
それらを倒すことが、イニエータのアイデンティティを保つのに
必要だったのかも。
こうしてイニエータは息を引き取りました。
最後までカイザーの命の心配をする。
クゥ。
イニエータには味方になって欲しかった!!!!