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ベルセルク作者三浦さんが亡くなってしまった。

ニュースで三浦さんの死を見てしまった時に言葉にならなかった。

ベルセルクの作者である三浦さんが2021年5月06日に亡くなってしまった。

死因は急性大動脈解離だったらしい。

発症年齢は60~70代が多いが、40~50代の若い人でも発生するみたいで、加藤茶(78)や石原裕次郎さんが発症したが、一命は取り留めているとのこと。

まるで、大げさな大根役者の芝居のように目をこすり、パソコンを二度見した。
二度見したのにも関わらず、信じられなかった。

多分嘘だ。

SNS上に飛び交う著名人の反応を見て、やっと「ああ、現実に起きてしまったことなのか」とじんわり頭が理解してきた。

月並みな言葉ですが、三浦さん本当にお疲れ様でした。

僕がベルセルクと出会ったのは多分小さい頃です。それもそのはず僕が生まれる前から連載が始まっている漫画ですから。上流家庭で生まれたわけでもなく、小さい頃からの趣味が漫画を読むことでしたから、どこかで見かけているはずですが絵柄が強烈で、なかなか手にとって読もうとは幼い自分は思いませんでした。だんだんと体と心が成長をしていき、少しばかり人間の性に対して自覚を持ち始めた頃ベルセルクをどこか古本屋さんで手にとった記憶があります。

ですが、そこでは長くは読めませんでした。決して漫画のせいではなく、自分の頭では理解できなかったのと、絵柄が合わないと思って閉じてしまったのです、今も変わらずミーハーな部分はありますが、10代の自分は今よりもはるかにミーハーで読みやすいわかりやすいものにハマっていたのだと思います。

20代後半を過ぎた頃、不意にベルセルクと何度目かの出会いがありました。結果全巻を寝ずに読んでしまったわけですが、きっかけはわかりません。「そういえばこのキャラ見たことがあるな」「大剣かっこいい〜」「絵柄が特徴的よね」理由は一つではなく複数かもしれません。1巻を読んで、一気に虜になりました。今までなぜ読んでこなかったんだ?と自分を疑うほどにハマってしまいました。

単純に主人公が強くて、ガチャガチャと逆転して勝つ漫画ではありませんし、セクシャルなシーンはあるし、何かと心理描写や神学的なものがあるために読みづらいと思ってしまう方も多いかもしれない漫画ではあるでしょう。

ですが、僕はそこに強烈にはまり、周りにも勧めたのを覚えています。

特に覚えているのが、髑髏の騎士の運命は変えられず繰り返すが、螺旋である、と言った内容のセリフ、考えです。具体的には覚えていないので、ファンの方がもしもこれを見て怒ってしまったら申し訳ないです。

ベルセルクの作中には運命という単語が出てきていて、運命には逆らえない、運命に逆らったところで意味がない、と主人公ガッツは運命の力に翻弄されますが、髑髏の騎士は運命は変えられないし、歴史は繰り返していくが、それは螺旋であり、同じ軌道をずっと回っているわけではないという旨であったと思います。

それがすごく印象的に残っています。

ああ、確かに、仮に神様のような上位存在がいて、自分が運命に翻弄されていたとしても螺旋なのだ、歴史は繰り返しているように見えて完全に一致しているわけではないのだな。

と考えると少し自分という存在がいても意味のあるものだったのだな、と思えます。

素敵な作品とめぐり合わせていただき、ありがとうございます。
ご冥福をお祈りします。

ベルセルクは本当にみんなに愛されていた作品だなあ、とSNSを見ていてもひしひしと思いますね。

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