なまめかしい人間模様を描き、漫画の枠をこえる想像力を掻き立ててくれる漫画、亜獣譚(あじゅうたん)が2019年最終回を迎えました。
死にかけのアキミアと、ソウはどうなったのだろうか。
あのまま死んでしまったのか、最終回を振り返り、感想をただ述べます。笑
※ネタバレが入ってしまうので、苦手な人は見ないように
ラビンナック大統領とツユボネ大統領は死亡
わかっていたことですが、ラビンナック大統領とツユボネ大統領は死亡しました。
それが意味するものは多くはありません。
国とは、誰かが死んでも替えがいれば機能していきます。良くも悪くもシステムとはそういうものです。
2人がいなくなったところで、第二のラビンナックとツユボネが出てくることでしょう。
ウェーヌは前進をしています。
ウェーヌは学界で害獣病について発表
ウェーヌは害獣病についての研究者としての道を歩みます。
ニンダ?(耳を移植して害獣病になって去勢した人)はウェーヌのもとで働くことに決まり、
もう片方のエンリは駆除隊に入るそうです。
チルに会えるかも、と。
アキミアは長く生き、ソウと過ごした
アキミアは死ぬかもしれない描写がありましたが、
二人は結局60年も生きたそうです。
ソウさんの顔がうつらずに後姿だけで進むのが秀逸。
そして、骨を燃やし、遺骨を抱き、過ごすソウさんがうつっているために、アキミアはやはり害獣ではなかったようです。
『でも結局60年も付き合ってくれたわ。それも楽しいことばかりして…本当子共、天邪鬼よね』
とソウが言っています。
2人は仲良く暮らしたのでしょう。生きてしまって、呪縛から解放されて、お互いに好き勝手に生きたのでしょう。
何をしたのかは想像できないし、アキミアが犯した罪をすっかり忘れて爽快に生きたのか?と問われれば多分ちがうでしょう。
はばかりつつも、そんなアキミアをソウは愛し、互いを必要としあう関係に名前をつけ、二人で歩んだことでしょう。
とても良い終わり方でした!
次回の江野スミさんの作品が楽しみでやんす!