今まで、数多くのサッカー漫画を読んできました。
その中でも最近面白い!と思って毎度楽しみにしている中の一つにティエンポがあります。
めちゃくちゃに空を飛び回って、蹴ったボールでポールを曲げたりするようなキャラクターは出てきませんが、一応チート級のキャラも出てきて、程よくルールやサッカーについて解説されているので、経験者でなくても論理的に読めるのが面白いと僕から好評です。
今回はそんなおもしろサッカー漫画ティンポ。じゃないティエンポの魅力について語っていきます。
TIEMPO(ティエンポ)は経験者でなくても面白い
ティエンポのおもしろさは、アオアシを読んだことがある方ならわかるかもしれません。
(アオアシっていうサッカー漫画も面白いんです)
別に、今まであったサッカー漫画が面白くないというわけではなく、やはり今までと同じすぎる漫画はマンネリ化してきて読者としても読み応えがなくなってしまいます。
それは漫画に限らず、小説、映画全て同じことでしょう。
今までのサッカー漫画で、割と多かったのは、主人公がなぜか神がかって強いという点です。特に根性が尋常じゃない。そして根性でなんでもできちゃうっていう。
理屈はいらない!主人公なんだから、嗅覚一つでなんでもできる!っていう感覚でいいところにパスを出して、感覚でいいところでパスをもらい、感覚でいいところからシュートを打ち、感覚で決めちゃう。ていうのがサッカー漫画に限らずスポーツ漫画の主人公でした。
ですが、ティエンポ(アオアシなどここ最近)のおもしろさは、強さにしっかりと理屈がある点です。
なぜ、今その動きをしたのか、なぜ今この戦況なのか、を作中内でしっかりと説明するために、読んでいる方も「おおーだからかー」となります。
別にそれが現実的に無理だよ、と思う人がいたとしても、ただ一方的に主人公だから買っちゃう仮面ライダー的なものではなくて、「だから」勝てる。という理屈を楽しめるというわけです。
これは割と当たり前にありそうで、出ていない手法です。
というのも、その書くジャンルを知り尽くしていなければかけない手法だからだと思います。仮にバスケを知らない人でもバスケ漫画はかけます。魅力的な脚本に、魅力的なキャラクター、ライバル、青春、友情、努力、ジャンプの教訓じゃないけれど、面白い漫画は書けるでしょう。ですが、試合内容で、どうしてその動きを今したのか、といったような理屈的な一面はスポーツを知り尽くしていないと書けません。仮にかけたとしても、理屈がもろければ、そのものに価値がなくなり、読まれなくなってしまいます。
なので、理屈で勝負をするというのは難しい攻め方だと思うんですね。
それをここ最近では取材含め、作者本人がマニアであるのか、理屈も交えたスポーツ漫画というのが増えている気がします。
まさにその一つでティエンポがあります。
主人公瀬戸が弱い。強すぎない
主人公は瀬戸くんという、ちょっと、どころではない弱気な男の子です。人見知りで自分から声をかけるのは苦手だし、責められるとすぐにビクビクしてしまう性格です。
中学生の時に、厳しい先輩と一緒にサッカーをしたせいと、もともとの性格が合間って、分析をして、徹底的な研究をしてしまう癖があります。
身体はまだまだ出来上がっていませんが、そのチャレンジして修正、チャレンジして修正を徹底的に繰り返す性格がゆえに、ボールタッチの感覚だけは並外れた能力をもっていて、そのボール感覚とチャレンジする能力でのし上がっていきます。
主人公としてはかなり珍しいタイプの性格です。
普通は何があっても「おっしゃー!」と切り替えて頑張るタイプの主人公がスポーツ漫画のセオリーですが、瀬戸くんはおっしゃーとはならずに、ずっと臆病です。
ですが、臆病がゆえに不安で不安で仕方がなくて、不安を消すために、徹底して研究します。サッカーが大好きで、ことサッカーのこととなると臆病さは消えて笑顔になってしまうという点は従来の主人公と同じですけどね。
もはや、サッカーがこれで嫌いだったら、ドドドドMじゃないと無理ですね。
ティエンポが打ち切り?となりのヤングジャンプで連載中
ティエンポはもともとヤングジャンプで連載をしていました。ヤングジャンプから消えてしまった時には打ち切りになってしまったのか?と周りからも騒がれたようですが、現在では、となりのヤングジャンプで連載中です。
もちろん毎度見てます!
まとめ
ティエンポは内容が濃く試合が進むのが遅く感じてしまう人もいるかもしれません。
ですが、スポーツ漫画ってそもそも進むの遅いですからね、DAYSも1試合に2年かけるし、スラムダンクも試合長すぎて、途中で24秒ルールが変わってしまって、さらっとルール変えたりとか、その辺はご愛嬌を!ということです。
知識をつけつつ、だからかーと理屈でも楽しめるサッカー漫画なので、そういった類の漫画が好きな方はぜひ読んでみてくださいな。